私が心に残っていることを詩風に書いてみました。
ここからは『である調』になり、
新聞一面の左下にある『編集手帳』のような書き方にしています。
=====ここから=====
心に今も残っている言葉がある。
「男は仕事が人生ですよ!」
2018年ごろ、後輩と居酒屋で会話の際に耳に入ってきた。
私はいじられ役でもあるが、
本音を言わせる雰囲気も併せ持っていると自負している。
お酒も入り、聞き手になり女房役の雰囲気が出ていたのだろう。
『男は仕事が人生』と耳にしたとき「やけに強く言い切ったなぁ」と違和感を覚えた。
そして今も心に残り、記憶が蘇ってくる。
違和感の度合いが強くなり、ブログの再編も考えていた。
「そうだ! 黄昏れることならスラスラ書ける。だから思い切って書いてみよう!」
こう思い、公開することにした。
話は戻して、言葉の背景を振り返ってみた。
すると背景には、成果至上主義があると繋がってきたのだ。
仕事が3分の1を占めている
環境を考えたら、仕事が人生と言える時間の使い方ではないか。
一般的な会社だと、勤務時間は8時間。
1日の3分の1を仕事、残りの16時間で睡眠と生活に必要なこと、プライベートを過ごす。
残業があると、労働時間は1日の3分の1以上を占めることになる。
また、睡眠が8時間だと、起きている16時間のうち半分以上が仕事だ。
体感では1日中、仕事で埋め尽くされる感覚になるのも理解できる。
これでは、仕事が人生と言い切るのも納得できる。
環境による影響もあったと考えていい。
養う家族がいる人なら『当然』と言われることかもしれない。
仕事以外の16時間も仕事のため
仕事以外の時間を充実させるための方法の発信も増えた。
・食事と健康
・プライベートの過ごし方
しかし、これらは全て『仕事』のためという前提がないだろうか。
また『会社のため』とも言えようか。
・睡眠の質を上げて仕事に行く準備
・プライベートも充実すれば成果が出る
・人間関係の改善
ここで一つの疑問が生まれる。
仕事の成果ばかりに目を向けすぎじゃないか?
成果が上がれば御の字なのは私も一緒。
しかし、成果のための発信が多くなるほど、結果が出る人が続出する話を聞いたことがない。
人生とは稼ぐことだけなのか?
仕事以外に時間を使えるものがある
仕事以外の16時間に、仕事のように打ち込めるものがあるか。
考えたことがある人は少ない。
またこんな声も聞こえてくる。
・余計なことを考える暇人
しかし、現実に仕事以外のことを考える人が多い。
副業推進がその例ではないか。
組織内でも課題が山積みになる現状を放置して、頭ごなしの意見を言うのはお門違いだ。
無意識レベルで上手にこなす人は、仕事を人生の一部だと見れている。
楽しんだら勝ちという人からすれば、愚問かもしれない。
ただ、仕事以外に打ち込めるものは? と聞かれて答えられる人は、おそらく少ないはず。
私はフリーランスで、自ら仕事時間を組み立てる必要がある。
反対に、自分の裁量で『作業をしない日』を作ることが可能だ。
実際にやってみた、好きなことをしようと。
ところが何も思いつかない。
時間を持て余し、やろうと思ったことも手がつかないのだ。
会社務めと仕事が、良くも悪くも時間の使い方を決めてくれていたとわかった。
損得の目線だけで過ごしていた
私が言う成果は収益のこと。
フリーランスは自ら収益源を作ることで、生計を立てる。
だから、お金にならない行動と決めつけ、選びがちだ。
成果至上主義を嫌っている自分が、成果に結びつく行動を選択していた。
なんとも矛盾した活動である。
もちろん、収益ゼロで良いわけじゃない。
ただ、仕事以外の時間の使い方は、気付いた今から試しておくと良いと思う。
生き方が狭いと感じて認めた
良くも悪くも仕事が自分の時間の使い方のサポートをしてくれている。
ただ、仕事がないと時間を持て余す可能性が強い。
仕事以外の時間の使い方を学ばなかった事実は、自問自答の末に受け入れることで解決していった。
認めることで、過去の行動に良し悪しの判断がつかなくなる。
松下幸之助さんの『一日一話』に「天は一物を与える」という文章がある。
人間の感情というものは、うまくいけば有頂天になるが、悪くなれば悲観する。
これは人間の弱い面だが、それをなるべく少なくして、いつの場合でもたんたんとやる。
この一文から私が読み取ったのは、良いことも悪いことも過去のこと。
良い結果だけを求める心。
悪いことは避けたい心理。
どちらにせよ、一つの結果だったと振り返り認め、たんたんとやる。
これが認めて受け入れること、また許すことが最高の成長と言えないか。
判断がない『無心』で取り組む素晴らしさが、少しわかった気がする。
成果至上主義が生み出す承認欲
成果至上主義が強い世の中だと感じてきたのは、
冒頭で『男は仕事が人生』と言ってきた後輩がいた会社で務めていた頃からだ。
言葉の背景を考えたら、繋がってきたことがある。
それが『承認欲』だと推察。
出にくい成果を頑張って上げた!
収入アップもさながら、褒めてもらいたい気持ちが出るのも頷ける。
しかし、十分な称賛がなかったとしたら、行き場のない感情が現れてくる。
それが「男は仕事が人生」という強い言葉になったのではないか。
一方では『有頂天になっている』とも見れる。
言葉が生まれる根本は、成果至上主義だと見ている。
前職は成果至上主義が強かった
前職は外資系(事業合併により)で、成果至上主義が日本の営業会社より目標が高い。
売上目標は前年比で150%が最低ライン。
経営陣が言うには「株主の期待に応えるため」としている。
従業員への説明不足が際立つと感じたのは、私だけじゃなかったはず。
しかし、後輩のように意欲が強い人も、僅かに存在していた。
「エリート集団」を作ろうとしていると感じ、東京転勤の辞令を機に退職を決意した。
私は会社内でのキャリアアップに興味がなかった。
成果主義に対する違和感は、今も伝わる言葉で話せない。
ネット上に溢れる成果至上主義
成果至上主義は会社だけではなかった。
ネット上には無責任な実績自慢と批判だらけと感じる。
・嫌われる人の特徴
できない特徴を言って何になるのか?
発信者の目的は『何に興味を示すか?』だけに焦点を当てている。
受け取った人の責任に訴えかけ、自分たちの発信がどう影響するのか? を考えたことがあるとは、、、思えない。
フォロワー数上げ合戦で、
組織のような枠組みがない場所で、権力を作りたいのか?
成果主義に対する現代をどうやって、ストレスフリーに生きるのか。
もしくは、生き残りという名の『サバイバルゲーム』に参戦するのか。
このあたりは別の機会に書こうと思う。
=====ここまで=====
心に残る言葉は書いてみる
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は詩風にした1発目の記事です。
いつもはSEOを意識して、検索需要から自分の意見を述べています。
150記事を超えたあたりから「自分の意見、まだ抑えている?」と感じ、ブログだから書いていこうと思いました。
果たして、読んでくれる人はいるのか?
『男は仕事が人生』と聞いたとき、後輩の熱意も感じました。
しかし、同時に『有頂天』とも見えたのです。
心に残っていた言葉だったので、ネット上に公開してみました。
また、過去に拘っていると執着になり、妄想をし始めて落ち込みます。
書くことで私も執着が薄れていく実感がありました。
記事にすることで誰かに読んでもらえるし、参考になるかも? と思い連載していきます。
よろしければ、ブックマークをお願いいたしますね。
それではまた、次回の投稿でお会いしましょう!
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